植栽基盤用バイオ炭
概要
日比谷アメニスは、バイオマスから生成されるバイオ炭の製品販売を行っています。炭素貯留や土壌改良に効果的なバイオ炭を通じて、樹木の生長と環境保全に貢献し、循環型社会の実現を目指しています。未利用資源の活用と持続可能な社会づくりを支援する、革新的な環境ソリューションを提供していきます。

バイオ炭の効果
大気中のCO₂の吸収~固定~貯留の効果
植物は生長過程で大気中のCO₂を「吸収」し、炭素として蓄えます。これらの植物をバイオ炭に加工すると、炭素が安定した形で「固定」されます。そして、バイオ炭を土壌に埋設することで、この炭素を長期間にわたって地中に「貯留」できます。
- ※1 確実な炭素貯留
- ※2 地域の剪定枝利用
- ※3 新たな環境技術
- ※4 日本古来の技術
- ※5 わかりやすい取り組み
- ※6 酸性土壌に効果
バイオ炭 | 従来型土壌改良材 | |
---|---|---|
CO₂貯留効果 | ◎※1 | × |
資源循環 | ◎※2 | △ |
新規性 | ◎※3 | △ |
伝統性 | ◎※4 | △ |
環境教育 | ◎※5 | △ |
透水性 | ◎ | ◎ |
保水性 | ◎ | ○ |
通気性 | ◎ | ◎ |
軽量性 | ○ | ◎ |
化学性改善(pH) | ○※6 | △ |
土壌改良効果
バイオ炭は、土壌に混ぜることで驚くべき改良効果を発揮します。その多孔質構造により、土壌の保水性と通気性を高め、植物の根の生長を促進します。また、栄養分を効率的に保持し、肥料の流出を抑えることで、作物の収量と品質を向上させます。土壌微生物の活動を活性化し、持続可能な植栽を実現する土壌改良材として注目されています。

植栽基盤用バイオ炭の利用用途

炭素貯留による温室効果ガス削減
バイオ炭は大気中のCO₂を除去・貯留し、温室効果ガス削減に貢献します。これにより、カーボンクレジットとして収益化できる可能性があります。

土壌改良材として活用
バイオ炭は土壌の保水性や通気性を向上させ、樹木の生長を促進します。また、酸性土壌のpHを改善し、栄養分の保持能力を高めることで、樹木が生長しやすい環境をつくります。

未利用資源の活用
剪定枝や林地残材などの未利用バイオマスを原料として使用することで、廃棄物の有効利用を促進し、資源循環型社会に貢献します。

企業イメージの向上
環境に配慮した取り組みを実践・発信することで顧客からの信頼を得やすくなり、ブランドの評価が向上します。
バイオマス熱利用
概要
剪定枝などの植物発生材は、チップ化し、乾燥させることで、バイオマスボイラで使用可能な固形燃料になります。バイオマス燃料をボイラで用いることは化石燃料と比較してCO₂排出量の削減につながり、カーボンニュートラルの実現に貢献します。また、発電利用と比較して熱利用は燃料が保有するエネルギーを効率よく活用することができます。バイオマス熱利用により、地球環境に優しいエネルギー源として持続可能な未来に貢献します。

バイオマス熱利用のメリット
メリット1
植物発生材の有効活用
施設内の樹木を管理した際に発生する剪定枝や風倒木などの樹木は一般廃棄物になります。しかし、これらを施設内や近隣の地域内で利用することにより、廃棄物の削減に寄与することができます。
メリット2
カーボンニュートラルへの貢献
バイオマス燃料の燃焼により発生するCO₂は樹木が生長過程で吸収した分として相殺して考えることができるため、化石燃料の代償とすることで、カーボンニュートラルに貢献します。
メリット3
高効率のエネルギー利用
樹木を燃焼して熱として利用すると保有するエネルギーを効率よく使用することができます。そのエネルギー効率は最大90%と非常に高く、地産地消のエネルギーとして活躍します。
バイオマス燃料と乾燥
バイオマス燃料を乾燥させることによって得られる発熱量が増加し、ボイラ利用において様々なメリットがあります。乾燥には熱が必要となり、日比谷アメニスでは環境負荷の低い熱源を利用する乾燥技術を3種展開しています。

発酵熱

太陽熱

未利用熱
バイオマスボイラ
熱利用フロー図(事例)
既存プロセスにおけるフロー
剪定枝
中間処理
焼却・堆肥化・
マルチング
最終処理
埋立・施用
都市ガス・
重油・灯油
化石燃料ボイラ
での燃焼
温熱
施設の暖房・
給湯
バイオマスボイラ熱利用フロー
剪定枝
前処理
破砕・乾燥
木質チップ
木質チップボイラ
での燃焼
温熱
施設の暖房・
給湯
バイオマス熱利用のパターン

自社で設備を保有
バイオマスボイラの設備一式を自社で活用することで、エネルギーコストの削減や環境負荷の低減をするとともに、持続可能なエネルギー利用を促進し、企業のSDGs達成やESG評価向上にも貢献します。

熱のみを購入
基本的には設備を保有する形が一般的ですが、初期投資を大きくかけられない場合に対し、木質バイオマスエネルギー導入を実現するためのモデルが出てきています。お客様の燃料費削減を目指し、導入診断や設備導入などの役割を担い、リスクを軽減しながら持続可能なエネルギー供給を実現できます。