環境認証需要の動向
持続可能な社会への貢献度を「見える化」する
環境認証は、社会全体がSDGsやサスティナブルな取り組みに対する意識が高まる中で、重要な指標の一つとして注目されています。環境認証を通じて持続可能な社会への貢献を「見える化」し、ステークホルダーとの信頼関係を醸成していきます。不動産や都市開発の分野では、環境配慮型施設の認証取得が競争力の強化やブランド価値向上の鍵となっています。
なかでも緑地を評価する環境認証を取得することはTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の提言に沿った情報の開示を進める企業が増加している中、緑地やグリーンインフラがいかに生物多様性に貢献しているかを示す指標の一つとして、ESG投資家に対しても有効です。

環境認証を取得するメリット
メリット1
SDGsの実現と
ESG経営の認知向上
環境認証を取得することは、事業活動におけるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に寄与します。 自社のESG経営の認知度を向上させることに役立ちます。
メリット2
価値の「見える化」による
ブランディング効果
環境認証の取得は、企業や団体が、所有する不動産資産を活用して脱炭素や生物多様性などに取り組んでいることの証明となります。
これによりステークホルダーからの信頼向上や、企業のブランディングに寄与します。
メリット3
健康性と
ウェルビーイングの向上
環境認証には、環境や生物多様性の評価にとどまらず、利用する人々や地域の人々の健康性向上、ウェルビーイングを評価するものもあります。そうした環境認証の取得は、従業員の生産性の向上やエンゲージメントの創出にもつながると言えます。
対象とする主な環境認証
緑地やグリーンインフラが持つ、ネイチャーポジティブやウェルビーイング向上に寄与する機能を示す指標として、日比谷アメニスは主に以下の3つの環境認証取得をサポートします。

ABINC認証事業所
ABINC認証事業所とは、ABINC(一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会)により認証された事業所のことです。
JBIB(一般社団法人企業と生物多様性イニシアティブ)が開発した「いきもの共生事業所®推進ガイドライン」の考え方に沿って計画、管理され、かつ土地利用通信簿で基準点以上を満たしたうえで、ABINCによる審査過程において認証されます。
期待できる企業イメージ効果
- ブランディング
- 生物多様性

自然共生サイト
自然共生サイトは、民間の取り組みによる生物多様性保全が図られている区域を、環境省が認定する制度です(2025年度から)。「30by30」(2030年までに陸海域の30%を保全する)目標を達成するために導入され、保護地域と重複しない部分をOECM(Other Effective Area-Based Conservation Measures)として国際データベースに登録する一環です。
緑地、森林、湿地など多様な場所を対象としています。
期待できる企業イメージ効果
- SDGs
- 生物多様性

優良緑地確保計画認定制度
TSUNAG(優良緑地確保計画認定制度)は国土交通省が都市緑地法に基づいて創設した民間事業者などによる都市部での良質な緑地の確保や管理を評価し、認定する制度です。
気候変動への対応、生物多様性の確保、ウェルビーイングの向上、またガバナンスについて多角的に評価されます。
期待できる企業イメージ効果
- SDGs
- 生物多様性
- ウェルビーイング
認証取得の流れ
準備段階
・認証制度の理解と選定
・社内体制の構築
・現状分析と目標設定
計画策定
・認証に必要な数値目標の確認
・計画変更作業
申請と審査
・申請資料の作成
・審査機関への質疑、事前相談
・申請手続き、提出
認証取得
更新評価
・必要書類の整理、作成
・審査機関への質疑、事前相談
・審査手続き、提出代行