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TOP導入事例レインガーデン(株)アマダ富士宮事業所グリーンインフラ整備工事

(株)アマダ富士宮事業所グリーンインフラ整備工事

企業緑地を防災・減災型にアップデート
グリーンインフラ大賞優秀賞を受賞したレインガーデンが生み出す、
雨と調和する空間デザイン

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富士山の自然と富士宮市街地の中間に位置する株式会社アマダ富士宮事業所において、工場設備更新のために約1800m2の人工林を伐採した際、伐採跡地にグリーンインフラを取り入れ、中長期的計画を立てて継続的に整備し、降雨時に周囲の雨水を集めきれいな状態で浸透させながらも、平常時は従業員が利用できるみどりの空間に変えるためのプロジェクトとして実施されました。
上記目的達成のため、以下4つの内容を計画・設計・施工しました。

①雨水貯留機能を持つバイオスウェルとレインガーデンの設置
②浄化性能の高い基盤材を使用したレインガーデンの設置
③落葉広葉樹や在来種を使った多様性に富んだ植栽
④敷地内の伐採樹を循環利用した木チップ舗装

施主:アマダ
設計:日比谷アメニス

導入背景

地域の水質保全と雨水流出抑制に同時に取り組みたい

当事業所は富士山の水源を利用しているため、地域の水質保全への取り組みを常に意識しています。さらに、広大な敷地を持つため、周辺の住宅地への雨水流出を抑制することも重要課題でした。

このような背景を持つ事業所敷地内で、森林の一部分を人工林から更新する計画が持ち上がり、人工林整備による発生材活用が課題となりました。併せて事業所内で社員が休憩に使える場所に対する要望も出てきました。これらを総合的に解決できる緑地として計画が始まりました。

提案ポイント

既存地形を生かし、地域の生態系と調和する、
持続可能なグリーンインフラの実現

【point.1】敷地が元々持つすり鉢型の地形を生かして、周辺の道路や法面の情報の雨水を集め、最も低い場所にレインガーデンを設けて浄化・貯留する構造としました。

【point.2】学術機関と連携して複数の緑地基盤材の浸透・貯留・浄化性能を試験し、今回の目的に最も合った資材を導入しました。

【point.3】伐採した樹木はチップ化して広場と通路の舗装材として利用し、伐採材の運搬・処分や、新しくチップを購入する場合の製造・運搬にかかるCO2排出の削減も実現しました。

【point.4】植物は過去の施工事例も踏まえ、地域に合った在来性の種を使用しました。

【point.5】法面はあえて飛来した雑草による景観回復とし、無理なく維持できるグリーンインフラとしました。

【point.6】事業者と工事者で「なぜつくるのか」を共有することで、課題解決のコンセプトからぶれないデザインと施工を行いました。

プロジェクト詳細

所在地:静岡県富士宮市
竣工:2021年
第3回グリーンインフラ大賞 優秀賞

次の実績

環境課題を解決する
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